貝掘り〜夜干狩り
2009年の冬、あまりにも何も釣れずゲンナリしていたところ、ふと思いついて潮干狩りをやってみることにしました。
「潮干狩り」と言っても有料でどこかから持ってきてあらかじめ撒いておいたアサリを採らせる、という遊びには全く興味がなくそそられない
のですが、あるとき春先にいつも行く釣り場の近くの干潟で潮干狩りをしている人を見かけたのを思い出したのです。
そこは「潮干狩り場」ではなく海水浴場でもない只の浅瀬でやはり大した数は採れないのですが居るのは天然物でアサリ(小)、バカガイ、
サルボウ、マテ貝、などが拾える場所です。
その時いつか自分もやってみよう、と興味を持ったもののすっかり忘れていたのですがここのことを真冬に思い出したのがきっかけでした(^^;;
潮干狩りのシーズン、と言えば春です。何故でしょうか??
答えは春は昼時に大きく潮が引く方の干潮が来るからなんですよね。
では冬はどうか?と考えると春とは反対に昼の干潮ではあまり潮が引かず真夜中の干潮時に春の潮干狩り時期のような状態になるのです。
という訳で冬の真夜中、誰も居ない干潟で貝掘りに挑戦してみました(´∀`)
12月も折り返した真冬の真っ只中、しかも真夜中と言うとハッキリ言って寒さは半端ないです!!
必ずと言っていいほど北風が吹き荒れますし鼻水が止まらなく貝掘りを中断したこともあります!
上半身はフリース、セーターなど5枚ほど着込んでその上に防寒ジャケット、下半身もやはりフリースなどのアンダーパンツを重ねた上でオーバーパンツ
を履いて長靴を履きます。この時点で着膨れして雪だるまのようです。
さらに顔面を守るため目出し帽をかぶって頭にはヘッドランプを装着、片手にはバッカン、もう片方の手には熊手を持ったら装備完了です(*゚▽゚*)
あ、マテ貝も狙うなら塩も忘れずに。
あ、それと鼻水が止まらなくなった時のためにティッシュも必需品です。
この姿で干潟に降ります。別に貝類の採手が禁止されている場所ではないのですが何故かちょっと後ろめたい緊張を感じます。
もし目の前に交番があって職質されたら少し面倒なのは間違いないような気がします。
ともあれ、こんな風にして夜干狩りに挑戦してみたのですが結果は狙い通り、ちゃんと貝が採れました。
これからしばらく夜の玉掘りにハマりました。
この年は3月終わりに暖かくなってくるまで毎週完全武装で出撃です(^^;)
その後のポイント開拓で玉掘りポイントは4箇所、細々と生き残っている天然物ですから採りすぎないように(と言ってもそんなに採れないのですが)
遊ばせてもらいました。
釣りがさっぱりだったとは言えこれほど貝に夢中になったのはホンビノスの存在が大きかったです。
この時潮干狩りについてかなり研究したのですがその中で「ホンビノス」という外来種の貝を知り何とかゲットしたいと奔走したのです。
ホンビノスは北アメリカ原産の貝で大型タンカーのバラスト水に稚貝が混入して東京湾に運ばれて根付いたそうです。
最近は鮮魚店でも見かけるようになりましたが結構いいお値段が付いています。
よく採れるのは千葉周辺で実際に大玉をたくさんゲットした人のブログなどを見て俄然ファイトを燃やしました。
クラムチャウダーの材料として有名で大きい上に味が良いとされ何とか一度味わいたい一心で追い求めましたが結果はシーズン通して2個…。
固まって居る場所があるらしいのですがどうしてもポイントがわからず諦めました。
カガミガイとよく似ていて何度もヌカ喜びさせられ苦い思いを・・・(カガミガイは砂袋が大きくて苦いんです(^^;)
コイツがカガミガイです
翌年、2010年には元旦に一度だけ出動したもののその後別な釣り物が好釣になりすっかり遠のいてしまいましたが厳寒期になるとあの自虐的な
遊びが時々恋しくなります。少しマゾっ気があるのかもしれませんね(>_<)
内房釣人TOP